お口の予防、今から始めませんか?
予防歯科学的見地に立った治療を
私たちのクリニックでは、すべての歯科疾患に対して予防歯科学的見地に立って治療を行います。
また、ご自分のお口の中をきちっと把握し、興味を持ち、大切にしていくことができるようお手伝いしたいと思っています。
自分のお口を大切にできるようになれば、きっと笑顔に自信が持てることでしょう。
阿部歯科の予防診療・マタニティ歯科
P.M.T.C (歯石除去)保険適用
P.M.T.Cとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で歯科医院で行うクリーニングです。毎日すみずみまで磨いているつもりでも、どうしても歯ブラシの届きにくい所、汚れがたまりやすい所ができてしまいます。
この部分のお掃除を歯のプロフェッショナルである歯科医師、歯科衛生士が徹底的に行うのがP.M.T.C.です。
POINT
- 茶しぶやタバコのヤニなど着色物が除かれ本来の歯の白さが得られます。
- 当院では、歯石除去後フッ素塗布の前にP.M.T.C.を行っています。
- 年に2~3回、定期検診とあわせて行うことをオススメします。
P.M.T.C.でしか清掃できないところ
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- 1歯と歯の間
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鏡を見ながら磨いても落ちない汚れ。
そんなところもしっかりケア
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- 2歯と歯肉の境目
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自分ではなかなか磨くことのできない歯と歯肉の境目をやさしくケア
フッ素塗布
フッ素は、歯に塗布する事で、歯質を強化し、むし歯になりにくくする薬です。
むし歯予防のためのフッ素応用は、歯科医院で行うフッ素塗布の他ご家庭で行うフッ素入り歯磨き材の使用やフッ素洗口があります。
フッ素を塗布したからといって完全にむし歯にならないわけではありません。
日頃の歯ブラシをしっかり行うと共に糸ようじ(フロス)の使用シーラント処置をオススメします。
POINT
- 約30分は何も食べず、うがいもしないで下さい。薬の効果が減少します。
また、できるだけ唾液は吐き出すようにしてください。
フッ素を塗布しても、歯磨きを十分に行わないと効果は充分に発揮されません。
ご自宅での歯磨きをがんばりましょう - フッ素は年に2~3回、定期的に塗布することによって最大限の効果を期待できます。
特に萌出したばかりの歯や歯肉が下がって露出した歯根面に有効です。定期検診とあわせてご来院されることをオススメします。
シーラント保険適用
シーラントはむし歯になりかけた歯、あるいはむし歯になりそうな歯の溝に、あらかじめレジン(プラスチック)を詰め、むし歯を防ぐ方法です。
シーラントを行ったからといって完全にむし歯にならないわけではありません。
歯と歯の間に出きるむし歯には効果がありませんので、フッ素塗布や糸ようじ(フロス)の使用をオススメします。
POINT
- 磨耗や噛み合せなどの様々な状況により、シーラントがとれてしまうことがあります。
- 年に2~3回程度、定期検診とあわせてご来院されることをオススメします。
予防プログラム
(サリバテスト)
歯科医療の科学的な進歩により、むし歯の原因と予防方法が解明されてきました。
かんたんな検査と診査で、あなただけの「予防プログラム」を作成します。
POINT
- むし歯に対する抵抗力やむし歯の原因菌(ミュータンス菌やラクトバチルス菌)の量がわかります。
※一人一人の量や質は違います。 - お口の中の健康度や危険度がわかれば病気を防ぐ方法が立てられます。
- あなただけの「予防プログラム」をつくり、それを実行して、むし歯のない健康な歯列をつくりましょう。
3DS(Dental Drug Delivery System)
口のむし歯菌・歯周病菌を除菌する新技術、ドラッグデリバリーシステムとは、薬の働きを最大限に発揮するように工夫された投与方法のことです。
むし歯の原因菌であるミュータンス連鎖球菌はバイオフィルムという細菌膜の上に形成して、飲み薬や塗り薬が直接効かない環境をつくっています。
3DSは口の中のクリーニングを行って、バイオフィルムを除去したあと、歯列にフィットしたトレーを用いて、薬を一定時間歯の表面に抗菌剤やフッ素化物を塗布することで、お口の中をむし歯や歯周病にならない環境にすることを目的としています。
POINT
- 1口腔のむし歯菌、歯周病菌の検査を行います。
- 2患者さんには、十分な治療方針の説明を行い同意を得ます。
- 3型を採り、トレーを作成します。
- 4歯科医師・歯科衛生士によりPMTCと呼ばれる清掃法で徹底した歯の清掃を行います。
- 5トレーに薬剤をいれて、5分間維持し除菌・殺菌します。
- 6ご自宅では、1日1~2回トレーにフッ素含有のジェルを入れて、5分間維持し歯の表面に作用させます。
これを1週間毎日つづけると、その間に形成されるバイオフィルムの中にはむし歯菌が含まれなくなります。
この効果は長期間持続すると期待されております。
それぞれの値が中心に集まるほど、むし歯や歯周病になる危険度が高いといえます。
予防プログラムでは、この線が外側に来るように改善する目標と方法を立てます。
むし歯予防セルフチェック
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1歯ブラシは毎食後必ず行う
YesNo
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2甘いものは好きな方だ
YesNo
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3自分の母親はむし歯が多い方だと思う
YesNo
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4口の中が渇きやすい
YesNo
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5タバコを吸う
YesNo
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6よく夜更かしをする
YesNo
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73度の食事以外に間食やお菓子をよく食べる
YesNo
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8ジュースやスポーツドリンク、缶コーヒーなどをよく飲む
YesNo
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9フッ素塗布をしたことがある
YesNo
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10フッ素入りの歯みがき粉を使っている
YesNo
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11キシリトールガムをよく噛む
YesNo
1~7がYes、8~11がNoだった場合は要注意です。
なるべく早く予防プログラムを受けることで、生活習慣の改善に取り組みましょう。
キシリトールについて
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キシリトールはコマーシャルなどによって、名前はよく知られてきましたが、その安全性・性質・さらにはなぜむし歯予防に効果的なのかといった大切なことが、あまり知られていないと思われます。実際に歯科医師ですら誤った理解をしている場合もあるのです。
キシリトールは天然素材の甘味料で、シラカバやカシを原料におもにフィンランドで生産されています。私たちの身近なところでは、イチゴやラズベリー等の果物やレタスやホウレンソウ、カリフラワー等の野菜などに含まれています。また体内でも肝臓で1日に5~15g 生産されています。その安全性はWHO(世界保健機構)でも認められており、とても安全な甘味料だといえます。
砂糖と較べて、カロリーは25%も低く糖度はかわりません。溶ける時に熱を吸収するので、独特の清涼感があります。
砂糖の場合、糖をミュータンス菌が分解し発酵させて酸をつくりだします。その酸によって歯のエナメル質が溶かされてむし歯ができてしまいます。
なるべく早く予防プログラムを受けることで、生活習慣の改善に取り組みましょう。
一方キシリトールの場合は、ミュータンス菌によって発酵せず、むし歯のもととなる酸が発生しません。 -
しかもミュータンス菌は菌体内にキシリトールを取り込むことで、エネルギーを消耗して活性が弱まります。さらにキシリトールを長期にわたって使用することで、ミュータンス菌の繁殖が弱まって砂糖からも酸を生産できなくなるのです。
毎日私たちの口の中では、食事やおやつなどにより発生した酸を唾液の働きによって中和し、溶けたエナメル質を再石灰化するということが行われています。
しかし酸の発生する量と回数が増えると、再石灰化が追いつかずにむし歯になってしまうのです。(唾液の働きは人によってさまざまで、分泌がよい人や酸を中和する能力の高い人もいれば、そうでない人もいます。)
しかし、キシリトールは唾液の分泌を刺激し、中和を促進させます。
そして唾液中のカルシウムがエナメル質と結び付く再石灰化を活発にします。
唾液中に十分なカルシウムをリン酸塩が存在し、さらに唾液のPH値が十分に高い(中性領域にある)ことが再石灰化の科学的条件です。
フィンランドでは、食事の後と寝る前に必ずキシリトール入りガムを噛みます。
また小・中学校では食事の時にキシリトール入りガムを配り、小さい時からの習慣づけを行っています。
POINT
- 食事やおやつの後には、必ず噛む!
- 寝る前に必ず噛む!
- 長期間続けて噛む!
逆に言えば、こんな簡単なことで効果が得られるのです。
現在、エストニアでキシリトール入りタブレットとガムとのう蝕予防効果の対比を調査中です。2年間の調査では両者に差はなく、おそらくタブレットでも十分なう蝕予防効果が得られるのではないかと見られています。
この最小の努力で誰もがかんたんに最大の効果を得る事が出来るのはとても素晴らしいことだと思いませんか?
さっそく実践して、ご自分の健康を大切になさってください!
お子さんをむし歯から守るためにも
むし歯の病因菌(ミュータンス菌)は生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいないことが確認されています。
しかし、歯が生え出す頃から次第に感染者が増加します。
そこでむし歯は感染症であると考えられるようになってきたのです。
ミュータンス菌の量が多いお母さんとお子さんが、同じスプーンを使って食事をしたりするとミュータンス菌に感染しやすくなります。
また、お母さんに治していないむし歯があると余計にミュータンス菌が増加しますので、早めに治療をしましょう。 定期的に検査を行い、除菌処置を繰り返すようにしましょう。
よくあるご質問
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- Qフッ素って、なに?
- Q歯や骨の発育に有益な元素です
- フッ素は、鉄やカルシウムのように自然のなかにある元素です。
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- Qフッ素は、安全ですか?
- Qフッ素は世界中で利用され、安全性も確認されています。
- フッ素が歯の健康に関係している。という事が発見されてから100年ほどの間、「フッ素をどう使えば安全で効果的か」というテーマで、たくさんの研究がなされてきました。その結果、アメリカでは飲料水の濃度を1ppmにすれば、安全にむし歯予防できることがわかり、1945年から水道水へのフッ素添加が始まりました。
その結果、アメリカ国内はもとより、世界中でフッ素を水道水に添加するとか、さらには歯磨き剤に入れて使うとか、食塩に添加するというように、次々とむし歯予防にフッ素が取り入れられ、むし歯を大きく減らすことに成功しました。
このようにフッ素は、半世紀以上の長い歴史をもつ、安全で効果的なむし歯予防法なのです。
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- QP.M.T.C.ってどうやるの?痛みはありますか?
- Q柔らかいゴムを使うので痛みはありません。
- 柔らかいゴムでできたカップなどを歯にあて、回転させることにより汚れを取り除きますので、痛みを伴なうことはありません。
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- QP.M.T.C. は、むし歯予防にも効果がありますか?
- Qむし歯予防にも効果があります。
- P.M.T.C.はむし歯予防にも効果があります。新しいむし歯の発生を少なくすることができます。