10年先20年先の人生のために
拡大鏡を使ったなるべく
「削らない」「抜かない」
治療で大切な歯を守る
お口の中は暗くてせまいため、肉眼ですべてを捉えることは不可能です。
そのため、場合によっては、歯科医師の経験と勘に頼って治療する必要があります。
しかし「拡大鏡」を用いれば、患部を明るく照らしながら高倍率で拡大することができます。
その結果、歯の表面の凹凸や、歯の根の様子、詰め物や被せ物の状態など、細部までしっかりと目で見て確認できるのです。
見逃しや削りすぎ、取り残しを防ぐことで、10年先20年先のお口の健康を考えた治療が可能になるでしょう。
拡大鏡は、クリアな視界を実現し、治療の成功率を上げるために欠かせない機器です。
拡大鏡をつかった「見える治療」とは?
拡大鏡は歯科用ルーペとよばれていて、虫眼鏡のように患部を拡大します。
眼鏡のような形をしていて、頭部に固定するので安定感があり、両手が自由に使えます。
また、目とレンズの距離が近いので、解像度が高く、見やすいのが特徴です。
倍率を変えることで、全体を捉えながら立体的に見ることが可能です。
見えなかった部分がはっきりと「見える」ようになることで、的確な診断、治療を助けます。
POINT
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患部を明るく照らしながら肉眼の2-10倍に拡大する
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コンパクトで、治療中、作業の邪魔にならない
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頭を動かすことで、肉眼で見るのと同じように自由に視野を変更できる
拡大鏡が精密さを高める歯科治療
当院では、さまざまな歯科治療で拡大鏡を使用しています。
しっかり見ることで、症状に合わせた繊細な治療が可能になり、治療における負担を軽減できます。
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むし歯治療
初期のむし歯も見逃さず、早期に治療を開始することができます。感染部分をしっかりと見極めて、必要以上に削らない治療が可能です。取り残しを防ぎ、詰め物や被せ物をすき間なく装着することで、むし歯の再発を防ぎます。
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根管治療
肉眼では確認できない複雑な形状の歯の根も、しっかりと捉えることができます。勘や経験に頼るのではなく、目で見ながら治療することで、治療の成功率が高まり、歯を残せる可能性が広がります。
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歯周病の治療
肉眼では見えにくい歯垢や歯石を丁寧に落とし、歯周病の症状を改善します。歯と歯の間や歯周ポケットに入り込んだ歯石も除去し、取り残しを防ぎます。
歯を傷付けないように歯石だけを除去できるので、痛みを抑えることも可能です。 -
審美治療
拡大鏡により細部までこだわった治療を行います。詰め物や被せ物の形や色を整えながらすき間なく装着できるので、天然歯のような自然な仕上がりに。見た目だけでなく、すき間からの細菌の侵入を予防し、お口の中で長期的に安定させます。
拡大鏡を使用した治療のメリット
歯の表面の凹凸など細部までしっかりと確認できるので、小さな病変も見逃しません。
むし歯や歯周病は初期の段階では自覚症状がないため、気が付かないうちに進行し、重症化してしまうケースが多くあります。
拡大鏡を使えば、初期のむし歯や歯周病はもちろんですが、噛み合わせの異常も発見でき、すぐに対応することで重症化を防ぎます。
むし歯治療の際は、健康な部分とそうでない部分の境界をしっかりと見極めて、必要以上に削りません。
治療後のメンテナンスにも拡大鏡を使用し、歯垢や歯石の取り残しを防ぎます。
お口のトラブルを予防し、歯に与えるダメージを最小限に抑えることで、10年先、20年先も健康な歯を維持を目指す治療計画を立てられます。
POINT
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将来を見据えた治療で、長期的に健康な状態を維持できる
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治療範囲を最小限に抑えて、治療のダメージから歯を守る
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お口のトラブルの原因となる汚れをしっかりと落とし、むし歯や歯周病を予防する
検査の精度を高める歯科用CTを導入
当院では、精度の高い治療を行うために、拡大鏡だけでなく歯科用CTも導入しています。
歯科用CTでは、撮影したお口の中を、立体的に映像化して保存します。
歯だけでなく顎の骨の状態や、神経や血管の位置までも捉えることが可能です。
歯の根の治療やインプラント治療、親知らずの抜歯など、事前の精密な検査が必要な治療には欠かせない機器です。
これまでのレントゲンでは見ることができなかった部分が確認できるようになり、高い安全性を保った精密な治療が行えます。